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2010-10

ガラパゴスに生きるか!?

経済産業省は09年版通商白書のなかで中国、インドなど新興国市場への積極的な進出を促し、「高付加価商品」ではなく、売れ筋である「ボリュームゾーン」(量)を狙えと提言している。
これと真っ向から対立する考えが、西村博之で近著「僕が2ちゃんねるを捨てた理由」で「日本製品のガラパゴス化」批判に反批判を展開している(日経MJ)。
たとえば日本の携帯電話は日本の内にこもることによって日本固有に進化しすぎて、仕様の単純で安い携帯に世界市場を取られてしまったのだけど、いずれ世界の人たちが日本の携帯電話のレベルに近づいてくるというのですね。
アジアの中間層が有望な市場だからといって、いたずらに製品をグレードダウンしたり、機能や仕様を簡略化して価格だけで勝負したりするのは、結局、日本企業のブランド価値を損ない、自分の首を絞めることになるというのだ。

sharp_galapagos02_m.jpg

まさにそれに自虐的に、いや堂々と立ち上がったのがシャープで名前もそのままガラパゴスとなった。

「千年、働いてきました」(野村進著 角川新書)でも日本はアジアのなかでも際立って老舗企業が多いとありますね。
日本には社歴200年を越える会社や商店は約3000社あり、それに対して中国は9社、インドは3社、韓国はゼロ、ヨーロッパ最多のドイツでさえ、800社を数えるに過ぎないらしい。
理由としては「まず、日本が島国で極東のはずれにあるという地理的要因。実質的な侵略や侵攻、植民地化されることがなかったこと。
さらに自ら手を汚して何かを造る文化、手仕事を尊ぶ文化があるのに対し、中国や朝鮮半島では儒教の影響なのか、そういう事を卑しいとする価値観があり、加えて日本は他人の血を寛容に取り入れ、新しい形にしていく循環がある」と著者の野村進氏は言っています。
地理的な要因でいえばガラパゴスみたいなものですが、その奇跡のような偶然に、これもまた奇跡のような文化・文明が積み重なったのだ。
開国以来崩れつつもなお生き残っているのはすごいことでもあります(推定によれば創業100年以上の企業がなお10万社、そのうちほぼ半分が製造業、飛鳥時代に創業した建築会社も現存する)。
老舗企業の多いドイツも徒弟制度のような職人気質の伝統がありますね。
職人的気質はオタクに(ガレージキットの原型師を見よ!)通じるものがあるし、やはり、オタク的人々は連綿と続く日本文化だけでなく、永続する企業の正統な担い手なのかもしれない。
最先端の機器にも連綿と続く老舗企業の技術が驚くほど生きていますからね。

日本の文化も製品でも世界を席巻したのは、決して世界に媚びて作り出されたものではなかった。
といっても、ここまでグローバル化が進むとさすがに独自の立ち位置も難しいけど。

まあ、(ぺ)も規模も何もかも劣るなか、よそと同じことをやっていても仕方がない。
ガラパゴスといっても実は強くかっこいい奴から、しょぼい奴までいろいろあります。
しょぼくてもどこもやってないというのが、「懐レア特典」だったりします。
多様性の保全ってそういうことじゃないの!?
 
極私的マイノリティ倶楽部はこちら
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