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2010-10

マイノリティの通る道 「客体」(人形)への愛

中日新聞の「諏訪哲史の偏愛蔵書室」に取り上げられたのは「少女コレクション序説」(澁澤龍彦/著)。
やっぱり、渋沢龍彦、種村季弘だよなあ。
僕は系統的にきちんと読んだわけではないけど、マイノリティの通る道です。
諏訪哲史によれば、澁澤の著作に通底するのは、取りも直さず、冷たい「物体」への愛だ。それは時に「玩具」「人形」「少女」「屍体」などと言い換えられる。つまり静物、あくまで受動的な、「客体」への愛。
本稿に従えば、「少女」は実は男の観念が発明したものである。それは少女が、「社会的にも性的にも無知であり、無垢であり、小鳥や犬のように、主体的には語り出さない純粋客体、玩弄的な存在」だからである。
だが少女たちは決して死んでいるのではなく「眠っている」。

03175442.jpg

まあ、文学の表象を借りなければ病的と談じられる危険性を持つけど、たしかに人間の複雑な野生の無意識が美徳や両親ばかりで成り立っているはずがない。澁澤の国に足を踏み入れることが許される高貴な読者とは、例えば本書表紙の四谷シモンの人形に不可思議な魅力を感じ取れるような人々のことである。
本稿における澁澤の結論はこうだ。
「人形を愛する者と人形とは同一なのであり、人形愛の情熱は自己愛だったのである」

少女コレクション序説
中公文庫
澁澤龍彦/著
税込価格 660円


nbk01.jpg

(ぺ)も等身大人形を作っているのであった。ワクワク。
画像はまさに「眠れる少女」。

おっと、最後に忠告もしっかりと書いてあった。
幾多の奇想に溢れた澁澤国に入国の際には、そのまま亡命とならぬよう十分な注意が必要である(諏訪哲史)。

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